MRI検査は、大きな磁石の中に入り磁場を利用して体内の情報を画像化する検査法です。
いろいろな角度から体の断面を画像化することができ、脳や脊髄、内臓、筋肉、関節、血管などの詳細な情報が得られます。また、X線を使用しないため放射線被曝はありません。

ペースメーカー、人工内耳、脳室腹腔シャント、埋め込み型除細動器などの精密機器が体内にある場合は、MRI対応機器であっても専門的な対応を要するため当クリニックでは検査はできません。

手術などによる体内金属（脳動脈瘤クリップ、心臓の冠動脈ステント、血管内コイル、人工骨頭、骨を固定するボルトやプレート、磁石式の入れ歯など）がある方や妊娠の可能性がある方（妊娠14週未満の方は検査ができません）はMRI検査可能か、手術をした医療機関または現在通院中の医療機関に事前の確認が必要となります。

確認が必要な体内金属（例）

• 動脈瘤クリップ
• 人工弁
• 人工関節、ボルト、プレート
• 血管内ステント
• 子宮避妊具
• 歯列矯正ブリッジ、義歯インプラント　など

キャッシュカードなどの磁気カードや携帯電話、時計などは強い磁気の影響で壊れてしまう恐れがあります。また、事故の原因となりますのでMRI室には持ち込まないようにお願いします。また、コンタクトレンズや増毛のための整髪料、アイシャドウ、ネイルなどの中には金属成分を含んでいるものもあります。MRIの故障の原因となるため、検査当日はそれらを使用せずご来院ください。やむを得ずコンタクトレンズを使用される方は、検査中に外していただく必要がありますので、替えのレンズやメガネ、保管容器など必要なものをご持参ください。刺青やアートメイクをしている方や妊娠中の方は事前にご相談ください。また、MRI検査中は、トンネル状の磁石の中で仰向けの状態で動かないようにしていただく必要があります。閉所恐怖症がある方や安静が保てない方は検査が途中で中断になってしまう恐れもありますので、事前にお知らせください。
安全面の理由により、検査を中止または延期させていただくこともありますので、あらかじめご了承ください。

MRI室に持ち込めないもの

• メガネ、コンタクトレンズ
• 入れ歯
• 補聴器
• 磁気カード、財布、携帯、時計
• 指輪、ブレスレット、イヤリング、ピアス、ネックレスなどの装飾品
• カイロ、湿布、貼付薬
• かつら、増毛パウダー、ヘアピン
• ベルト
• 装具類
• 金属製のボタンや装飾がついている着衣、一部の機能性肌着　など

 

当クリニックではMRI検査以外に、下記の検査が可能です。

検査	詳細
超音波検査	主に頸動脈エコー検査を行います。動脈硬化の評価に有用です。頸動脈の動脈硬化は脳梗塞の主原因の一つです。
レントゲン検査	X（エックス）線を用いて各臓器や骨の状態を調べる検査です。肺や腹部、骨の状態をみる時に行います。
睡眠時無呼吸検査	睡眠中の呼吸状態や酸素飽和度を測定します。睡眠時無呼吸症候群（SAS）の早期発見につながります。
心電図検査	不整脈や心疾患の有無を検査します。
ホルター心電図検査	携帯用の小型心電図を用いて長時間（24時間）心電図を記録します。発作性の不整脈の検出や心疾患の有無を調べます。